ショーベタ、プラカットの繁殖について
この章ではベタバンクでの繁殖について皆様の参考になればと思い、皆様方が基本的な繁殖の方法を知っているとした上で、ごく簡単に書かせていただきます。
しかしベタの繁殖に関してはいろいろなやり方があり、これじゃないとダメだという方法はないと思いますので、これが「ベタバンクのやり方」なんだ・・・程度にお考えください。
まずは繁殖には準備が必要です。ベタバンクでは次のものを用意しています。
繁殖用水槽(ベタバンクでは30cm水槽)、
アーモンドリーフ液、
ベタバイオ、フィルター(スポンジでも投げ込み式でもOK)、泡巣を支えるためのスタイロフォーム(果物の桃などを保護しているもの、発砲スチロールでも水草でも、また、何も無くても可能)、
ブラインシュリンプエッグなどです。ウィローモス等の水草は入れてあげたほうが良いですが、入れなくてもペアの相性が良ければ繁殖は可能です。
繁殖用水槽にフィルターをセットします。水流は最弱です。アーモンドリーフ液をお茶の濃さになるように投入します。水温は28度にセットします。スタイロフォームをセットします。オス個体を水槽に放して環境に慣れさせて泡巣を作らせます。
ベタの繁殖には人間と同じく、大きく分けて3つの段階があると思います。 1、お見合い 2、結婚,出産 3、育児 です。
1、お見合いについては、ご存知のようにオスベタとメスベタをお互いが見えるところに配置して発情を促すことです。メス個体をビンに入れて水槽内に沈め、お見合い開始です。
オス、メスの状態を見ながら、2日〜3日お見合いさせます。その間にオスがスタイロフォームに泡巣を一生懸命作っていて、メスも横縞が現れ、オスに近づこうとしていたらいい兆しです。逆にオスは泡巣も作らず、メスはオスに関心がないようなら結婚はむずかい状態と判断します。
2、結婚,出産です。メス個体を繁殖用水槽に放します。この後、ライトは消灯せずに一日中点けておきます。ペアともに発情が進んで、相性もバッチリならば、メスを放してから2日目くらいには産卵行動が始まります。産卵が終わったらメスはすぐに取り出します。この時点でベタバイオを付属のサジで2杯投入します。もしなかなか産卵行動に移らなければ失敗と判断して仕切りなおしとなります。
3、育児です。産卵後のオスは甲斐甲斐しく泡巣から落ちた卵を拾い、泡巣に戻す作業を繰り返し行っていると思います。産卵から丸2日経つと孵化した稚魚の極細い体が泡巣から垂れ下がっているのが確認できます。それから2〜3日経つと稚魚が自分で泳ぎはじめますので、この時点でオス個体を水槽から取り出します。もうライトも夜間は消灯します。稚魚が泳ぎ始めてから3日〜5日くらい経過してからブラインシュリンプを1日2〜3回少しずつ食べさせます。あとはブラインシュリンプを毎日毎日欠かさずに与えていきます。小さな稚魚はあまり多くのブラインシュリンプを食べられませんので、余ったブラインシュリンプは親魚にあげています。また水槽内の食べ残しのブラインはこまめに取り除いていきます。
稚魚の大きさが5mmくらいになったら少しずつ水換えしていきます。
以上がベタバンクで行っている繁殖方法です。とても大雑把になりましたが少しでも参考になれば幸いです。
ベタの繁殖の失敗の原因は?・・ベタに聞いてみないとわからない・・というのが正直なところです。
成功するときは、事も無げに簡単に産卵しますが、何度やってもお目当てのペアが結婚、産卵してくれない場合もあります。オスはよく泡巣を作って発情も進んでいるようならメスを取り替えたり、メスのほうは横縞も現れてオスに近づく行動がみられるのにオスにその気が無いようならオス個体を替えてみたりして粘り強くやってみてください。
繁殖に成功しても自分の思っているようなカラーや、体形の個体が採れるとはかぎりません。またそこがショーベタ、プラカット繁殖の難しさでもあり、奥の深さだとも言えます。
ベタの飼育、繁殖を是非たのしんでください!